ケルンボード

紅茶の館 源

岡崎市美合町入込95−1
(美合駅を降り西側の踏切を渡り1つめの信号を右折、徒歩20分くらい)

更新日:2021.02.06

ログハウスとか山小屋とか、そういう建物の雰囲気がどうにも好きで、それは幼少期にそういう建物で過ごした素敵な思い出があるからといった訳ではなくて、あくまでも雰囲気、無理やり思い出せば、観た外国映画の中の山の景色であったり、子供の頃に家にいた犬が小さなログハウスみたいな小屋を与えられていて羨ましかったこととか、そういうぼんやりした思い出のために、ログハウスとか山小屋とか、そういうものがどうにも好きだ。
紅茶の館 源は1975年創業、岡崎市の住宅地のなかのぽっかりしたスペースにある、ログハウスとか山小屋的な風貌の喫茶店である。
緑に囲まれた深い色した木の建物、中に入るとゆったりした良い机が並び、窓は大きく自然の光が差し込み、店内にはゆったり静かな音楽が流れていてすごくシックな感じなのだけど、スリランカの伝統的な工芸だろうか不思議なカラフル仮面みたいなのが天井近くに掛かっていたり、どこかの国の人形などが大きなガラスケースにずらり置かれていたり売られていたりして、わりと雑多な雰囲気もあってそこが良い。山小屋ってそういうことですよね、そうです、と思う。

近くで見たら多分怖い顔の仮面

紅茶の館、と掲げている通りここは紅茶の専門店。分厚いメニューをひらけばたくさんの種類の紅茶が並んでいる(紅茶が飲めない、という人も大丈夫、コーヒーやジュースなどもあります)。
メニューには、スパゲッティやパスタにサンドイッチ、カレーなどの軽食もあるのでお昼をゆったりとるもよし、オヤツの時間に来て自家製ケーキを楽しむもよし、だし、何と言ってもスコーンがとても美味しいのです。
巷にはいろんな形のスコーンがあるようだけれど、源さんのスコーンはイギリスの伝統的なスコーン。ふっくらした二つの円柱形スコーンと、小皿にクロテッドクリームといちごジャムが添えられてやって来る。

なんとも豪勢なセット!

まずは、スコーンを上下に割ります。割ればふわりと温かなバターの香るスコーンの片割れに、クロテッドクリームといちごジャムをこれでもかと山盛りにします。どちらも、小皿に初めからたっぷりと盛られてやって来るので、遠慮せずにたっぷりとスコーン上に盛るのが良い。仕上がったスコーンにサクッとかじりつけば、クロテッドクリームの塩気とまろやかさといちごジャムのキュンとした甘さとスコーンの香ばしさと、幸福感、そしてキリッとした紅茶がまあ、ピッタリ。
と、当たり前のようにクロテッドクリームという名前を出してますが、自分は源さんでしかクロテッドクリームというものを食べたことがない。そもそもクロテッドクリームとは何なんだ、と言うことで壁にかけられている源さんお手製の小冊子を読んでみます。
スコーン周辺のことを解説してくれるその小冊子によると、クロテッドクリームとはイギリスのデヴォン州原産の高脂肪クリーム。デヴォン州はイギリスの中でもっとも温暖で雨が多く一年中牧草が生育しているため、畜産がさかんということらしい。
そう、高脂肪クリームです。バターとクリームの中間ほどの高脂肪。その濃厚クリームをてんこ盛りにして、そこに甘味のはっきりしたいちごジャムをさらに盛り付ける訳だから、そりゃあまあ「エヘヘ」としちゃう美味しさです。美味しいってそういうことですよね、そうです。
温かいうちにハフハフザクザクとスコーンを食べ切ってしまったあとも、源さんの紅茶はティーポットにカップ3杯分以上入っているのでひと息ふた息つけるし、さらに牛乳もなみなみ添えられてくるので、濃くなった紅茶をゆっくりミルクティーにして味わう贅沢時間をえんえん過ごしてしまうわけです。山小屋、山小屋。

小冊子には、ジャムの上にクリームを塗る、とあった(逆)

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