ケルンボード

知多屋

名古屋市昭和区向山町3丁目35
(川名駅から東へ10分とちょっと)

更新日:2021.02.10

『今夜のご飯はこれっきゃナイト』の代表格といえば「魚の照り焼きと白飯」ですね。
仕事の終わりが見えてきた夕方頃に、突然この献立が浮かんできてしまったら最後、終業まで魚の照り焼きがうっすらと脳内を支配する時間になってしまうし、ひどい時には夕飯後に「明日の夕飯は魚の照り焼きにするのだ」と天啓を受けたような揺るぎない気持ちになったりもする。
さてそんなわけで、いよいよ食べに行くぞとなった時には、自転車を立ち漕ぎして知多屋へ向かいます。気持ちが高揚しているために立ち漕ぎをする、という訳ではなく、立ち漕ぎをしないと登りきれない坂の上にあるからというのが理由なのだけれど、魚の照り焼きに向けて気持ちが高揚しているのは間違いなく、立ち漕ぎをすることでその高揚がさらに高まっていくため、お店に着く頃には完全に仕上がった状態となる。完璧ですね。
暖簾をくぐれば、カウンターと座敷。メニュー表には通年のものと、その時期の美味しい魚が並んでいる。

どれを頼んでもおいしいよね

緑茶とおしぼりを受け取って、おかみさんにお目当ての定食を注文、おかみさんが奥に声をかけると、おやじさんが焼き場の方にスタスタと向かう様子が見える。
焼き場、と言いましたが、じっさいにはその場所は見えなくて、物音もあまり聞こえないのでよく分からないのだけど、のんびり待っているとおかみさんがその場所から定食を運んできてくれる。パーフェクトな定食を運んできてくれるのである。
定食の内容は、メインの魚と、味噌汁、小さな副菜、漬物、白飯というシンプルな編成。
まずは味噌汁をひと口。美味しい。何ということもないんだけど、とても美味しい。
そしてメインの魚。今回は、むつを選びました。その、皿にデンと横たわったむつの照り焼きはひかりかがやいている。つやっつやの照り焼きのたれに、まばゆい白身には脂がにじみ、皮は美しく切り目を入れられてこんがりパッキリと焼き上がっている。
その美しいかたまりにゆっくりと箸をいれればほろりと崩れる身の一片をたれにひたして、白飯にいちど落ち着けたあと口に運べば、香ばしい皮と身のジュンワリとしたふくよかさと、少し濃いめの照り焼きたれがギュワンと走り抜けていきます。

今すぐ食べたい再び

魚と、米と、味噌汁とを順繰りに味わって、なんでこんなに美味しいのかよと幸福感にひたっていたらば最後の一口。今夜もびっくりするくらい見事に美味しかったなーと、自転車で坂をすべって帰路につく夜です。

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