ケルンボード

オリーブ

名古屋市中区松原1丁目17−6
(大須観音駅3番出口から南に徒歩約4分)

更新日:2021.10.17

モーニングといえば、トーストにバターかマーガリンが塗ってあって、そこにジャムやらあんこやらが乗ってくるのも素敵であるし、その横にゆで卵が添えてあれば盤石満足な朝ごはんとなるけれども、そうではないものをスタンダードモーニングとしているお店もあって、それはそれで特別な満足、その中でも自分が特別に好きなモーニングが『オリーブ』のモーニングです。
オリーブは、西大須の交差点から伏見通りを150メートルほど南下した角っこにある建物の一階、パトライトが回転する薄いピンクの立て看板が目印になります。白いドアを開けると、四人掛けの机が3つと、カウンター席が4つほど。机には赤いギンガムチェックのシートがかかっていて、この赤い縦横のしましまはとたんに「これは美味しいごはんの置かれる机です」という雰囲気をかもしだしてくる。
店内は非常にこじんまりとしていて、お冷とおしぼりを持ってきてくれるおかみさんもとてもこじんまりとしているし、カウンターの中にひっそりと佇んでいるメガネのマスターは白髪の短髪で、その後ろの大きなすりガラスからの光によってしゃっきりと見える。
おかみさんにモーニングとホットコーヒーを注文すると、マスターはロールパンのいくつも入った袋をつかみ上げて、その中から二つをトースターに入れる。

食べたいものが何でもある

出来上がりを待つ間、店内をぼんやりと見渡す。壁には色々な定食のメニューがずらりと並んで貼られていて、『これはうまい かにたま風味チャーハン』とか『野菜イタメ定食(みそ味/ソース味)』とか『この味!焼うどん定食』とか、どれもこれもそそられるものばかりであってしかもお手頃価格。平日のランチどきともなれば、さぞや大にぎわいになるだろう。
そのメニューたちにまざって、モデルっぽい親子猫の写真やら、家庭のフィルムカメラで撮られたぽい小型犬の写真なども飾られているし、天井に近い小さな棚には木彫りの不思議な動物の置物もあるのだった。
ほどなく、おかみさんがもりもりとした一皿を持ってきてくれる。オリーブのモーニング、ロールパンサンドです。

この元気のよさよ

表面にすこし焦げ目がつくくらいに温められたロールパンの切れ目の底にはマヨネーズと、そこにやたらと力強い緑色したレタスとキュウリが元気良く詰められていて、そのわきにハムがおさまっている。そのフルボリュームパンをすこしだけきゅっと押しつぶすように両手でつかんで、口に運ぶ。
一口かじると、野菜たちは見た目通りの元気な食感だし、そこにマヨネーズとハムの塩気、パンの香ばしさと甘みが香ってきて、今日は良い1日になるにちがいないという幸福感に満たされる。
そういえば子どものころ、遠足(小学校のちかくの山に登ったりする)のお弁当としてパンを持たされた思い出が多くあり、それはイチゴジャムとかピーナツバターを間に挟んだ食パンのサンドイッチだったり、このオリーブのようなロールパンサンドだったりするのだけど、そのために自分の中で『サンドイッチ=わくわくする行事のときの食べ物』という刷り込みがされているのかもしれない。食べ物で1日の気分があがるのであれば、それはとても幸福なことじゃなかろうか。
それにしても、オリーブのロールパンはお皿に乗った一個を食べ終えても更にもう一個あるというのが最高。
カウンター横のテレビの中の旅番組を眺めて(おかみさんとマスターもこのテレビを眺めていて、そのふたりのこぼす感想を聞くことができるのがとてもいい)、ちんちんに温められたコーヒーと一緒にもう一個をしゃくしゃくと食べる。

みかんがわざわざ寒天になってて嬉しい

すっかり食べ終えた頃合いに、おかみさんが小皿をスッと出してくれる。この上にはその時々の果物が小さく盛り付けてあって、今日はパイナップルと柿とみかんの寒天であった。このおまけフルーツがいつも嬉しいし、ぜったいお昼の定食も美味しいんだよ。また昼時にきます。

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