ケルンボード

錦華楼

名古屋市千種区春岡通6−7
(吹上駅から東に歩いて5分)

更新日:2021.06.13

暑さのじわじわ広がる6月、仕事上がりにどうしても冷やし中華が食べたくなり、吹上の錦華楼へいそいそと向かう。向かいながら、いや果たしてもう冷やし中華は始まっているだろうか、と不安になるけど、見えてきたお店の真ん前に水色にはためく『冷やし中華』ののぼり、ああ、ありがとうございます錦華楼。

のれんをくぐって店内へ。カウンター席(3席)と、座敷が3卓。カウンター席にはお持ち帰りの出来上がりを待つお客さんがいたため、座敷にどうぞと案内いただく。一人客で座敷を使ってしまうの申し訳ないなーという気持ちになるけど、サンダルを脱いで上がってしまえば、畳と座布団に腰をおろす安心感、いやあ座敷っていいもんだなあ。
とても明るく優しい声のおかみさんにメニューをいただく。卓上の小さなメニューでは冷麺がグイグイと推されていて、嬉しい気持ちになる。はい、今からそれをいただきます。それに加え、今日は贅沢して焼き餃子も注文。
おかみさんがキッチンのおやじさんに「焼き餃子と冷やし中華ね」と声をかけると、さっそく調理器具のチャッという音が聞こえる。
料理の出来上がりを待つ間、テレビで流れるニュースを眺めたり(ちょうど、地域の飲食店を紹介するコーナーが始まっていた)、カウンターの横のパンダコーナー(パンダの置物やらぬいぐるみやらがたくさん置いてある)を眺めたりして過ごす。そうしているうちに何組かお客さんが入ってきて、隣の3人組は「冷麺2つ、味噌ラーメン、焼き餃子、五目チャーハン」となんとも羨ましいオーダー。麺類食べると、ちょっぴり味の濃いご飯を一緒に食べたくなりますよねわかるわかる。

この美しいフリルを見ていただきたい

しばらくして、焼き餃子が出来上がり。はいどうぞ、と机に置かれた焼き餃子を見て、思わずウワアーと嬉しいため息をもらしてしまう。
むっちりした餃子は8個、香ばしいきつね色の焼き色を表側にして、その皮の閉じ口はきっちりとアイロンのあてられたスカートのフリルのよう。なんてきれいなんでしょう。
さっそく一つを箸でつまんで口にほうりこむ。皮のこんがり焼かれた部分をサクサク、その中身はふやーとほどかれる肉と、つやつやした色が見えそうな野菜。美味しいな〜!次々食べたくなるけれど、熱々なもんだからそうもいかない。はふはふと口の中で冷ましながら、その熱い湯気を吸い込みながら、ゆっくり食べます。

そうして半分ほど食べたところで冷やし中華の登場です。
大きめのお皿の上の麺に、細切りのハム、きゅうり、錦糸卵、海苔、ゆで卵の薄く切ったの、トマト、レモンが盛り付けられていて、そこにひたひたのつゆ。ブラボー。

麺がつやつやしていていかにも夏

まずは、盛られた具材を全体に均等に行き渡るように崩します。細切りのきゅうりを箸先で何本かずつにわけて、ゆで卵は黄身が粉々にならないように慎重に奥の方へ(後半のお楽しみにしておきたいわけですね)。レモンをしぼって風味を行き渡らせて、辛子はつゆにとかして、ようやく最初のひとすくい。麺は細い黄色をしていて、それをすするとするするとお腹に落ちていく。麺にからまったつゆは酸味があるけれどもしっかりした甘さもあって、とっても美味しい。きゅうりのシャキシャキした青っぽい味も、ハムの塩っけも、麺とつゆとからまってなんて美味しいんだろう。また、錦糸卵の薄くてがさごそした食感も美味しい。ゆで卵の黄身のほっくりとした濃さも美味しい。冷やし中華は最高だなあ。
その最高の冷やし中華と、ほどよく熱さのひいた餃子を交互に食べて、美味しいなーたまんないなーとやっていたらあっという間で、冷やし中華はいつも2玉でも3玉でも食べられるのになあと名残惜しい気持ちになる。

ごちそうさまでした、とお会計をして外に出て、ちょっと見上げるとそこにはめちゃんこ大きなパンダのぬいぐるみがあって、それは店先の二階に近い部分に座っていてビニールがかけられているんだけれど、あんまりにもそこにいることが馴染んでいるパンダなのであった。

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